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遼寧振興生態造紙
Shengtai Paper
2014.5.23
レポート : 【 2014.5 】  【 2014.11 】  【 2017.5 】  【 2017.10-準備中 】
         
   
「既に 終了したはずの ”軌道を用いての葦の集荷” が再開されているらしい」 という話を、SY1698 様 から 教えていただきました(2014年5月)。

私自身、2013年には 金城造紙の すぐそばを 車で通る機会があり、廃線跡 と言っても差し支えない程 になった 軌道の荒れ具合を 目の当たりにしていただけに、俄かには信じられない思いでしたが、考えてもみなかった吉報だけに、早速 現地を訪れてみることにしました。

とはいえ、大連北駅から高速鉄道に乗って、この軌道をオーバークロスする地点を目を凝らして眺めてみたところでは、線路は 草丈の大きな雑草に覆われていて、「どう考えても、列車が走っているとは 思えない!」という状況でした。

錦州南駅で下車し 凌海市のホテルに着いた時には、既に18時をまわっていましたが、不安の余り、ガイドさん(李卓珣氏)を伴って 金城造紙へ、事情を聞きに 駆けつけました。

その結果、東郭 以遠 で 運行が再開されているという情報を、ようやく 知ることができた という 次第です。   
  
   

 
 
  翌朝、金城造紙で、工場への搬入シーンを撮り終えて、東郭にやってきたのは7時45分頃でした。

折よく 職員がどこからともなく現れて、スイッチバックのポイント点検を始めましたので、ガイド氏を通じて運行の様子を尋ねてみました。

彼の話から、その週は工場の製紙ラインが点検中のため、葦の輸送が行われておらず、その代わりに、保線工事用など 2本の列車が往復することがわかりました。

なお、通常の運行日であれば、1日に10往復 位の葦の輸送列車が走るそうです。
     
  まもなく 推進運転でやってきた空車列車が、308省道を横切りました(13号機)。

ここから列車の進む向きが変わります。

周りのトラックと比べると、この新しい ディーゼル機関車が かなり大型のものであることがわかります。

なお この列車は、線路脇に落下している葦を回収するために運行するのだそうです。
     
  暫らく 道路脇を併用軌道の形で走った後、省道と離れて、南に向かいます(13号機)。
     
  葦の茂る クリーク沿いに、列車が 走り抜けていきました(13号機)。
     
  列車を車で並走しながら 追いかけて来たものの、その先は道がぬかるんでいて、タクシーでは 進めそうにありません。

やむを得ず Uターンしようとしたところに、後続の列車がやってきました(16号機)。

この列車は、青い色の有蓋車を連結した 保線工事列車でした。
     
  一旦 308省道に戻り、東の方に迂回してから南下したところ、再び線路が見えてきました。

先ほどの保線工事用の列車が停車して、ちょうど作業員達が線路に降り立つところでした(16号機)。

ただ今 9時20分、これより 保線作業が始まります。
     
  保線工事列車は、作業員を降ろすと、近くの木陰に移動し 昼前まで 停まってしまいました(16号機)。

この機関車には 「江蘇今創車両製 JMY120型(2012年6月製)」 という銘板が付いていました。
     
  一方、先行の列車は、1kmほど南に居ることがわかりましたので、先へと行ってみると、土地(地名)の集積地のそばに 停まっていて、線路脇にこぼれ落ちた葦を集めて載せているところでした。

作業が一段落すると、鉄橋を ゆっくりと渡り始めました(13号機)。
     
  この列車は、大崗子という葦の集積地に入って行き、職員達は 施設への給水やら機関車の付替えを始めました。
     
  一方、保線工事列車の方も、昼になると 土地(地名)の引込線に入り、休憩時間となりました。

写真は、昼休みを終えた保線工事列車が、機関車を東郭方向に付替えて 出てきたところです(16号機)。
     
  保線工事の作業員達は、昼食を済ませたばかりなので、皆さん ご機嫌です。
     
  一方、葦を載せ終えた列車が、大崗子から戻り始めました(13号機)。

後ろに見える 小高い山が 葦の集積地です。
     
  水路を 再び 渡ります(13号機)。
     
  葦を積んだ列車が、踏切を通過して行きました(13号機)。
     
  しかし、列車は間もなくスピードを落とし、停車してしまいました(13号機)。
     
  前方には、作業中の保線工事列車が停まっていて、先に進めません。

結局、この状態で 30分以上停車していましたが、午後3時頃になって、保線作業が一段落し、2本の列車は相次いで走り始めました。
     
  保線工事列車が、308省道に戻って来ました(16号機)。

工場までは あと少しです。

後続の 葦を積んだ列車については、一向に戻って来ないので、残念ながら 時間切れとなってしまいました。

この後は、 錦州南駅まで タクシーで移動します。