訪問リスト >> 板石砿業 >> 2014.5 |
板石砿業 Banshi Mining 2014.5.24 |
レポート : 【 2014.5 】 【 2019.9 】 |
この鉄道の存在を知ったのは、2013年の年末のことで、訪中歴の長い Wさん との 会話が きっかけでした。 中国国鉄の食堂車で、ビールを酌み交わしながら 「どこかに、ナローゲージ が 残っていそうなところ を知らない?」 と尋ねたところ、 「そういえば、昔 渾江(白山市)の踏切で、蒸気機関車(C2型機)を見かけたことがあった けれど、今では どうなっているのかな?」 とつぶやいてくれたのが、大きなヒントになりました。 その後、瀋陽のガイドさん(李卓珣氏)を通じて、現地の旅行社などに 問い合わせてもらったところ、電化された現在でも、鉱石列車が頻繁に運行されていることが確認できました。 そこで、瀋陽からの夜行列車に乗って、現地を訪れることにした次第です。 |
|
||
白山市駅で下車したのは早朝でしたので、街の中で腹ごしらえを済ませ、まずは タクシーで車庫を目指しました。 車庫の入り口で、最初に目についたのは、蒸気機関車(C2型)でした。 かつての主役が、屋外に保存展示されているのです(654号機)。 |
||
車庫には、多くの電気機関車が停まっていました。 早朝のせいか、職員の姿が殆どなく、詳しい話が聞けませんでしたが、10両以上在籍しているようです。 あと30分くらいすると、通勤のレールバスが上青砿からくだってくることがわかりましたので、撮影地として考えていたトンネルの先まで 行ってみることにしました。 |
||
ちょうど8時頃、片運のレールバスが、後ろ向きの恰好でやってきました。 |
||
レールバスは、「救援」と書かれた有蓋車を牽引していました。 |
||
15分位経った頃、先ほどのレールバスが 今度は空の台車を押しながら 戻ってきました。 レールバスの車内には、これから上青砿に向かう職員達が 乗っているようです。 |
||
その後には、空車をつないだ列車がやってきました(1011号機)。 | ||
次に 規模の大きなズリ捨て線のある前進駅に移動しました。 写真は駅から分岐するズリ捨て線の様子です。 |
||
まもなくやって来た鉱石列車は、パンタを下げたまま 下り勾配を駆け抜けていきました(1011号機)。 | ||
上青砿の坑内にある積込施設に、貨車を運び込むのは、B型の凸型電気機関車の役目です(9203号機)。 推進運転で、坑内に空車を搬入していきました。 このあとは、タクシーで山越えして、西線の終点である 井下砿 へと向かいます。 |
||
山の中腹にある 井下砿からは、炭砿住宅の間を走る 西線の列車を 眼下に 眺めることができました(9403号機)。 | ||
西線の途中にある板石駅には、立派な駅舎やプラットホームがありました。 | ||
板石駅での交換シーンです(9403号機・9402号機)。 | ||
103省道が 西線をオーバークロスする地点で、車を停めて列車を待つことにしました。 最初にやってきたのは、井下砿からの砿石列車です(9402号機)。 なぜか列車が徐行し始めましたので、よく見ると 職員の一人が飛び降りる準備をしていました。 |
||
次にやって来たのは、井下砿に向かう空車列車でした(9403号機)。 溜池の脇を 通ります。 |
||
その後 列車は 緩やかなカーブを通り抜けて行きました(9403号機)。 まだ 4時過ぎでしたが、まもなく 雨が降り始めました。 タクシーに戻って、しばらく様子を見ましたが、降りやみそうにないため、これで 撤収することになりました。 晩9時過ぎに 発車する 大連行き夜行列車までは 時間があったため、駅前のホテルで一服することにしました。 |
||
おまけです。 上青砿および井下砿には、ともに、軌間 600mm の電化坑内軌道がありました。 写真は上青砿の列車です(25号機)。 |