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阜新砿業 艾友砿
Fuxin Minig / Aiyou Coal Mine
2014.5.4
レポート :  【 2014.5 】
         
   
艾友砿を初めて訪問したのは 2013年8月のことでしたが、その時は 平日であったにもかかわらず、坑外のズリ捨て場に続く軌道も、ズリ捨て場もひっそりとしていて、人や列車の動きがありませんでした。

しかし、ズリ捨ての谷の周りに敷設されている線路は、デコボコ・グニャグニャとした仮設のもので、ここへやってくるであろう トロッコ列車の存在 には、強く興味を魅かれました。

今回の訪問では、友人のYさんと一緒でしたので、彼の好みである 標準軌の蒸気機関車を撮影していましたが、その合間に ガイドさん(谷満春氏)の車で、艾友砿に連れて行ってもらうことになりました。

現地を訪れるまで、「果たして今回は走るのかな?」 という不安がありましたが、来て見て ビックリ!でした。
前年よりも ズリ捨ての線路は延伸されていて、作業に携わる職員の数も大幅に増えていました。しかも、隣の谷にもズリ捨てができるように、軌道の敷設工事が行われている最中でした。

この日は わずか2時間ほどの滞在でしたが、列車も頻繁にやって来たため、忙しい位でした。  
  
   

 
 
  炭砿からズリ捨て場までの区間は、距離は短いものの、切り通しになっています。

電気機関車の牽引する列車が、左右に大きく傾きながら、また なぜか 白煙をあげながら、ズリ捨て場に向かってくるのが見えました(2号機)。
     
   まもなく 白煙は止まりました(2号機)。

ズリ捨て場までは、もう少しです。
     
  列車が、ズリ捨て場に進入してきました(2号機)。

奥には別の機関車が待機しています(3号機)。
     
 
  ズリ捨て場に到着すると、牽引してきた機関車が切り離され、後ろには、別の機関車(3号機)が、連結されました。
  今度は、ズリを満載したトロッコを、推進運転で崖側の線路へと押し込みます(3号機)。
     
  何となく、列車と機関車の動きがわかってきました。

とはいえ、イレギュラーな動きもありました。
空車を牽引して炭砿に戻っていったと思ったら、単機でズリ捨て場に戻って来ました(2号機)。
     
  続きです。

ズリ捨ての谷の方にに向かいます(2号機)。
     
  また、時には 2本の列車が 並走するシーンも、見ることができました。
     
  トロッコの列をズリ捨ての線路に押し込んでいるところです(3号機)。

架線の張られた電化区間はあとわずかです。
     
  この日は、線路の延伸工事も行なわれていたので、ズリとともに枕木?を積んだ列車もやってきました(3号機)。
     
  この列車は、ズリ入りのトロッコを切り離した後、枕木?入りのトロッコだけは 右側の軌道に運んで行きました。
     
  ところで、崖際に敷設された線路は、状態も悪く、トロッコが脱線することも、稀ではないそうです。

崖には、転覆・落下したトロッコが、回収できずにそのまま放置されていました。

さすがに、この辺りには、機関車が入って来ることもありません(架線も張られていません)。
必要に応じ、終点に設けられたウインチからワイヤーを伸ばし、トロッコを引っ張り上げていくようです。
     
  トロッコで運び込まれたズリは、チップラーによって谷へと投げ落とされます。
     
  ズリ捨てを終えて、炭砿へと戻る列車が、踏切を通っていきます(2号機)。

遮断機はありませんが、列車通過時の警報音は、なんと 名鉄パノラマカーのミュージックホーンの最終音節!です。中国語で繰り返し「火車来了!」という言葉が流れてきました。
     
  踏切の先には、再び切り通し区間が待っています(2号機)。