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鞍山砿業 大連石灰石砿
Anshan Mining / Dalian Limestone Mine
2011.12.26
レポート :  【 2011.12 】
         
   
大連の中心地からも近く 宅地化が進む地域に、東西2km 南北500m 位の 巨大な穴が広がる 露天掘砿山が あります。
 
昼前に大連空港に到着した後、大連駅前のホテルへチェックインを済ませてから 大連快軌に乗車しました。

右も左もわからない街でしたが、3駅目の泉水駅で 下車すると、SY1698様の日記への書き込み(第55次打通作戦)や Google Map のおかげで、難なく たどり着くことができました。
  
   

 
 
  泉水駅から 新興住宅街を 1km余り 歩いていくと、露天掘砿山を北側から見下ろせる場所に 潜入できました(14時頃のことでした)。

巨大な穴を周回するように、複線の非電化軌道(軌間 900mm)が敷設されていて、スイッチバックを重ねながら谷底へと 下っていく 構造になっています。

東方を眺めると、はるか先に 赤茶色のディーゼル機関車 が 停まっているのが 見えました(写真 左端)。

そこで 線路伝いに歩いて、機関車の傍まで行ってみることにします。
     
  列車が停車していたのは、露天掘砿に下りるための最初のスイッチバックがある場所でした(信号所?)。

保線作業の混合列車のようで、作業員が乗車する客車や、貨車も繋いでいます(09号機)。

外で作業中の職員達が居たら、咎められるかも?と 懸念しながら 近寄っていきました。

写真を撮り始めてから、作業員達が、車内に座っていることに気付きました。

どうやら、作業を終えた後、時間調整のために待機しているようです。

 
     
  突然、客車から 1人の職員が 出てきました。

何か言われるのか?と身構えましたが、線路脇で 小用を済ませると、寒いためか 私の方など 見向きもせずに 車両に戻って行きました。
     
  夕方までには 列車は 車庫へと 戻って行くはず と考えて、西の方にある 木立に囲まれたところで 気長に 待ってみることにしました。

できれば 露天掘砿を入れて 俯瞰写真を撮りたかったのですが、下の方から 列車が上がってくるわけではないため、気に入った構図が選べませんでした。

15:30頃、先ほどの編成がやってきました。
     
  車中は 暖房が あまり効いていないのか、職員達は 皆 帽子を被ったままで 寒そうに座っています。
     
  混合列車は、露天掘砿の外周を 走り抜けて行きました(09号機)。
     
  しばらくすると、露天掘砿を隔てた向かい側に 再び 列車の姿が 眺められるようになりました(09号機)。

工場や車庫までは、あと少しです。

それにしても、都市化の波が すぐそこまで 迫っているのがわかります。
 
     
  先ほどのディーゼル機関車は、工場の手前(車庫のある辺り?)で 停車すると 保線の列車を切り離し、今度は 石灰石を満載した貨車を 牽引して、工場の方へ 運び始めました(09号機)。

途中、露天掘砿脇にそそり立つ絶壁伝いに 走る箇所があり、遠方に居ても なかなか見応えがありました。
 
     
  09号機の姿が見えなくなってしまいましたし、そろそろ 16時になるので、引き上げようと 戻り始めたところ、新たなディーゼル機関車が やってきました(07号機)。

こちらは、単機で 露天堀砿から上がってきた模様です(最初、露天堀砿を見下ろした際には、この車両の存在には 気付きませんでした)。
     
  続きです。

走り去る機関車です(07号機)。

乗務員が、珍しいのか 何度も こちらを振り返っていました。
 
     
  続きです。

この辺り、大連快軌の線路が すぐ下側に 並走するように 敷設されています(07号機の左に 架線柱が見えます)。


 
     
  この後、ここへ来たときと同じように 泉水駅まで 歩いて戻り、大連快軌で 大連駅へと 向かいました。

なお、3日後(復州湾からの帰り)にも ガイドさんを帯同して 再チャレンジを試みましたが、その日は 列車の姿が 全く見られませんでした。

線路が 輝いているので、工場の守衛に 尋ねたところ 「石灰石列車は 深夜にしか走らない」「日中に走るのは、トラックだけです」 と 教えられて、妙に 納得してしまいました。

(2015年8月に閉山となりました→運行停止情報033