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河南省地方鉄路 禹鄲線 Henan Provincial Railway / Yudan Line 2009.9.20-21 |
レポート : 【 1997.1:二ノ宮様 】 【 2009.9 】 【 2010.4 】 【 2010.9-準備中 】 |
河南省の許昌と鄲城の間(163km)には、片道6時間をかけて 走る 1日1往復の混合列車が残っていました。 地方鉄路の許昌駅は、国鉄許昌駅から 2kmほど離れたところにありました。 今回は、乗車目的がメインなのと、長時間にわたって ガイドさんに同乗いただくのは 気がひけましたので、1人で訪問することにしました。 前日のうちに許昌に入り、早朝 タクシーを拾い 地方鉄路の許昌駅へと向かいました。 |
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朝 6時40分、許昌駅の発券窓口が開くのを待って 終点(鄲城)までの切符を購入しました。 早速 雨上がりの プラットホームを覗いてみると、1晩 留置されていた 有蓋車に、荷物の積込みが 始まった ところでした。 やがて、前方から ディーゼル機関車が 到着しました。 今日の牽引機は 3807号機 です。 |
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1日1往復の列車(101次・104次)の編成は、有蓋車+客車3両+有蓋車でした。 6時55分(発車5分前)になると、各客車の乗車口には、担当乗務員が並びました。 乗客たちは、空いている客車へと 乗車していきました。 列車は 定刻の7時に動き始めました。 いよいよ、163km(6時間)の旅の始まりです。 |
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隣のボックスには、小さな女の子を連れた 若いご夫婦が乗っていました。 女の子は、景色が眺められる窓際のテーブルがお気に入りのようです。 よく揺れるため、初めのうち お父さんは テーブルから転落しないかと 気が気ではない様子でしたが、しばらくすると ご覧のとおり。 今度は、こちらが 心配になってきました。 |
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9時前に、扶溝駅(許昌起点 54km) に到着しました。 有蓋車の荷物(クッション材料?)は、この駅で降ろされました。 |
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101次列車は、6時間をかけて 終点の鄲城駅 に到着しました。 乗客を降ろしたあと、機関車は 客車を切り離すことなく 到着した編成のままで デルタ線に入って、向きを変えました。 写真は、改めて 許昌方向を向いたところです。 なお、機関車の運転席の窓ガラスには ヒビが入り、テープで仮貼りされています(痛々しい!)。 |
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戻りの 104次列車 としての準備が終わったのか、 乗客が乗り始めました。 鄲城駅は、ご覧のように併用軌道のようになっていて、バイクなども 自由に乗り入れてきます。 当然 プラットホームなどもありません。 |
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14時の発車まで 1時間近くありますので、この時間を有効に利用して、タクシーとバスを乗り継ぎ 途中の淮陽駅(許昌起点 131km)に 先回りすることにしました。 鄲城駅 を離れる私を、女の子が 微笑んで見送ってくれました。 |
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30km余り 離れた 淮陽駅(許昌起点 131km) に到着したのは、15時前位だったと記憶しています。 午後3時15分、やってきた104次列車は、淮陽駅 近くの踏切で 撮りました。 そして、プラットホームを駆けあがって 停車中の列車に 飛び乗りました。 |
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客室の座席は、ご覧のとおり 背もたれも 板張りで、クッションなどは ありません。 途中で、日が 暮れて 車内も 徐々に暗くなっていきました。 そして、ようやく 許昌駅に辿り着いた時は、午後8時を 回っていました。 この よく揺れる窮屈な座席に 10時間以上 乗車する(行き 6時間、帰り4時間45分)というのは、よほどの 物好きにしか、お勧めできないな と 痛感しました。 私の場合、翌日から 腰が 痛くなりました。 |
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翌朝、許昌駅を発車する列車を近くの踏切で撮りました。 今日も、牽引する機関車は 3807号機です。 |
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列車が発車した後、許昌駅構内を見下ろせるアパートに 登ってみました。 かつて 活躍していた無蓋車が 所狭しと並んでいました。 貨物輸送(特に石炭輸送)の華やかであった頃が 偲ばれます。 |
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プラットホームに戻ると、ちょうど 駅舎から職員が出てきました。 「日本から、地方鉄路の写真を撮りに来たんです」 と 挨拶すると、駅舎の中を 案内してくれました。 鉄格子の付いているところが、発券窓口です。 最後に、机の引出しにあった 数枚の古い乗車券(硬券)を 記念に手渡されました |
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右上の3枚が、いただいた古い硬券です。 いずれも、既に 改軌工事のために 廃線となった西線のもので、董村(許昌起点 49km)行き、韓崗(同 55km)行き、禹県(同 42km)行きの切符でした。 一方、右下の1枚と 左側の2枚(軟券)が、今回 許昌-鄲城 間を 全線乗車した際の乗車券です。 料金は 25元でしたが、19元(硬券に赤インクで捺印)+5元+1元 という 3枚の切符を手渡されたわけです。 |
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許昌駅の近くにある 車庫を訪れました。 ディーゼル機関車の 廃車体(?)が並んでいました。 |
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車庫には、小型のレールバスも 停まっていました。 |