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河南省建材廠
Xingyang Brickworks
2009.9.21
レポート : 【 2009.9 】   【 2010.4 】   【 2010.9 】  【 2011.1.前編ー準備中 】  【 2011.1.後編-準備中 】
         
   
この鉄道は、粘土を輸送するという性格上、天候が悪ければ運行しないことが多く、初めて訪問した 2009年3月 は、あいにく 運休でした。

このため、半年後に 再び 訪れることになりました。

今回は 前日の雨もあがり、天気にも恵まれたため、意気込んで 建材廠を訪れてみると、出会った職員から 「前日の雨の影響で 路盤の傷んだところがあり、今日は運休だよ」 と告げられました。

停車中の蒸気機関車(C2型)を仰ぎ見ながら 「今日はこんなに良い天気なのに、運休だなんて、参ったなあ!」 と、ガイド氏にボヤいてみましたが、こればかりは仕方がありません。

ところが、しばらくすると、何故か、職員達の動きが慌ただしくなってきました。

どうやら、午後から、保線作業に向かう列車を仕立てることになった と言うのです。

保線作業を行なう場所が、一体どこなのかは わかりませんが、せめて現場まで乗せて行ってもらえないか とお願いし、快く了承してもらいました。

今回の訪問では、鄭州のガイドさん(石磊 氏)に いろいろと お世話になりました。
  
   

 
 
  慌ただしく近くの食堂で昼食を済ませた後昼、工場横のヤードに戻ってみると、C2型蒸気機関車には、小さな台車が1両 連結されていました(207号機)。

もしかすると、作業員と一緒に、この台車に乗るのでしょうか?
     
  やはり そうでした。

小さな台車に、私達を含め 10人程の人達が 座り込むのを待って、推進運転で 発車しました。

スピードが出るにつれ、結構 揺れるため、立ち上がるのは 危険な位です。

乗り心地については、何とも 形容の仕様がありません。

テンダーファーストで、しかも推進運転で走るため、テンダーの上には 職員が乗って、前方の安全確認をしています。
     
  暫らく進むと、撮影ポイント として有名な、索河大橋 にやってきました。

このあたりは、築堤の上の高い場所を通り、景観も開けているため、足元や周囲を見下ろすのが 怖い位です。

もっとも 女性達は慣れたもので、動じる気配もなく、雑談に夢中です。
     
  沿線には 掘割り状の区間がありますが、農道などと立体交差ができるように作られたレンガ造りのトンネルが何ケ所も設けられていました。

さすがにレンガ工場の専用線だけあって、トンネルの造りは立派なものです。
     
  保線作業の現場に到着しました(峡谷を過ぎたあたりで、国道のすぐ北側でした)。

ツルハシやスコップなどの道具を手に、職員達が下車していきます。

この辺りで 土砂を台車に積込んでは、20m程先の土手が崩れた所へと運ぶ模様です。

昼食後だけに、皆さん気合いも十分で 張り切っています。
     
  機関車がやや前で停車し、台車の土砂を降ろしはじめました。

この辺りが、土手の補強作業を行なう現場でした。

国道の土手から、撮りました。
     
  作業中の現場を、西側の丘から俯瞰してみました。
     
  夕方、16時すぎに作業が終わり、再び台車に乗せてもらって、工場に戻ることになりました。

沿線のトンネルには、文革時代の名残でしょうか、毛主席の標語が今なお掲げられていて、興味が尽きません。

このトンネルには、「独立自主 自力更生」と書かれています。
     
  帰りはチムニーファーストなので、来るときテンダーに乗っていた職員も、台車の上に座っています。

ひと仕事終えた後だけに、皆リラックスしていて、台車は賑やかでした。
     
  17時ちょうどに工場横のヤードに戻り、解散になりました。

今回は、保線作業列車に便乗させてもらうことができ、沿線のロケハンも行なうことができました。

距離の割には、変化に富んだ区間であることが再認識できたうえ、職員の方達にも フランクに 楽しく接してもらい、"ぜひ また来たい!" との思いを強くしました。