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江合煤砿
Jianghe Coal Mine
2012.5.3.後編
レポート :  【 2011.9 】  【 2011.11 】  【 2012.3 】  【 2012.5.前編 】 【 2012.5.中編 】 【 2012.5.後編
         
   
廃線間近の 下部軌道のグースに乗車した後は、車庫を経て 再び積替施設へと 戻ってきました。

午前中に 職員達と交わした会話から、下部軌道の廃線後も、奥にある炭砿は 暫く操業し 上部軌道も 運行を続けていることが わかったためです。

前年に訪れた時は、 積替施設の構内でさえ 立ち入りを拒まれましたが、規制が緩くなったおかげか、今回は 誰にも咎められずに 上部軌道へ向かうことができました。
 
   

 
 
  積替施設の奥にある石段を登って行くと、構内を見渡すことができました。

かつては、ホッパー内に回り込んでいた 下部軌道のループ線も、線路がズリで埋め尽くされてしまって、今や 見る影もありません。
     
  丘の上の限られたスペースに、上部軌道の 車両が並んでいました。

上部軌道も、軌間は 600mm です。

 
     
  奥の炭砿から 運び出されてきたトロッコは、トンネル内にも並んでいるらしく、暫くすると これらを 石炭トロッコ と ズリトロッコ に 仕分ける作業が始まりました。
     
  仕分け作業を行なうために、電気機関車は 何度も 行き来を繰り返します。
     
  やがて、機関車は ロープを介して 石炭トロッコを 曳き始めました。

トロッコを、機関車とは 別の線路へ引き込むためでした。
     
  このようにして 隣の線路に並べだトロッコを、今度は 棒を使って 機関車が押し始めました。

トロッコ同士の余分な隙間をつめて、連結させるためでした。
     
  残されたズリトロッコは、再び機関車に連結されると、トンネル出口から 左手の線路へと押し出されました。

これらのトロッコは、職員達が 手押しで ズリ捨て施設へと 運んで行きます。

一方 機関車は、トンネルの奥へと 走り去って行きました。
     
  ズリトロッコの後について行くと、ズリ捨て施設のチップラーが見えてきました。

ここで 落としたズリは、ダンプカーで運び出しているのだそうです。

この後は、一旦 トンネル出口まで引き返してから、積替施設の方へ向かうことにします。
     
  石炭トロッコが並ぶ線路を、更に先へ 歩いて行きました。

線路は、右に 弧を描くように敷かれていて、奥に は 煉瓦造りの建物が見えています。

 
     
  この建物は、石炭を降ろすチップラー小屋でした。

ここで降ろされた石炭は、ベルトコンベアを介して ホッパーに搬入される仕組みです。

空になったトロッコは、エンドレス状の線路を通って トンネルの方に 戻れるようになっています。
 
     
  その線路を辿って トンネル出口へ戻ってみました。

写真左手の線路2本が、石炭を降ろす際に使う線路で、少し先に(この写真では見えませんが)石炭トロッコが並んでいます。

そして 中央の線路が、戻る際に使われる線路です。

一方 右手の線路は、ズリ捨て施設に向かう線路です。
     
  職員の話から、暫くは 機関車が 出て来ないことがわかったため、暗いトンネルを通って 奥の炭砿へ 行ってみることにしました。

250 m ほどのトンネルを抜け出ると、炭砿の正門が ありました。

一方 線路は その脇を通って 更に 奥へと続いています。


 
     
  やがて 坑木が積み上げられた一画を過ぎると、屋根に覆われた坑口が見えてきました。

この場所で 暫らく粘ってみたのですが、機関車は 一向に 姿を現しません。

居合わせた職員に尋ねてみても 様子がつかめず、心残りでしたが 撤収せざるを得ませんでした。