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江合煤砿
Jianghe Coal Mine
2012.5.3.中編
レポート :  【 2011.9 】  【 2011.11 】  【 2012.3 】  【 2012.5.前編 】 【 2012.5.中編 】  【 2015.5.後編 】
         
   
ガイドの段さんが 私のことを上手に宣伝してくれたおかげか、あるいは 廃線が目前に迫り 規制が緩くなったためか わかりませんが、グースに便乗させてもらえることになりました。

工場出口から 積替施設の手前にある 双龍村の分岐点 までですから、約 9 km の区間です。

これが 最後の機会だけに、感慨無量です。
  
   

 
 
  工場の外で待っているように言われ 線路脇に座っていると、14時半頃に 列車が 出てきました(3号機)。

いよいよ グース の旅の始まりです。
 
     
  ところが 機関車の後部荷物室には 既に 1名の先客(職員)が座って居て、ガイド氏を含めて 3人が 詰め込まれることになりました。

荷物室には 座席がないばかりか 床は機械油まみれで、窓も照明もなく、おまけに 先客が 妨げになって 前方も 見えません。

やむなく 薄暗い室内から 後ろの景色を眺めて 我慢することにしました。
     
  沿線には、道路が無くても 軌道だけに面して 建てられた家が 何軒もあります。

ここも そのうちの1軒で、列車と家人を 一緒に 撮りたかった場所でした。

今回で見納めか と思うと、心残りです。
 
     
  間もなく 沿線で唯一のトンネルを通過しました。

この日の朝も、撮影ポイントを目指して 歩いて通り抜けた トンネルでした。
     
  工場を出て 10分余り走った頃、便乗の職員が ゴソゴソと動き始めたかと思うと、走行中のトロッコに 乗り移りました。

そして、走っている列車(といっても 10km/時 位ですが)から 勢い良く 飛び降りてしまいました。

この辺りに住んでいたのか、あるいは 後部荷物室への3人乗車が さすがに 辛かったのかもしれません。
     
  乗客が 1人減った おかげで、ようやく 車窓を楽しめるようになりました(3号機)。

シンプルな運転席を よく見ると、全開になった窓枠を支えているのが 何と 竹の棒であることに気付きました。


 
     
  50分ほど乗車するうち、機関庫に向かう双龍村の分岐点に到着しました。

私達の乗車はここまでですが、ここから先は 機関庫へ戻る列車を 追いかけながら 撮る予定です(3号機)。

走行する列車の周りを 右往左往しながら駆け回る人間は 余程珍しいと見えて、村の女性達の注目を浴びました。


 
     
  運転士には 機関車を降りる際に 「なるべく ゆっくり走ってくださいネ」 と 懇願してあります。

集落を抜けた先にある カーブで 待ち受けました(3号機)。
 
     
  上の写真の続きです(3号機)。

 
     
  機関庫の入口が 目の前に迫ってきました(3号機)。

しかし 列車は 機関庫には入らず、ここで停止し 職員達は 下車してしまいました。

 
     
  不思議に思って中を覗くと、いつもと違って 構内は 他の車両達で 一杯でした。

 
     
  構内には、機関車や空のトロッコだけでなく、人車や 砂撒きトロッコなど 各種の車両が詰め込まれていました。

この軌道が 間もなく廃線を迎えることを、ヒシヒシと感じさせられる光景でした。

この後は、上部軌道へ向かうため、再び積替施設を目指します(後編に続く)。