訪問リスト >> 河南省地方鉄路 禹鄲線 >> 1997.1(二ノ宮 様) |
【 特別投稿 】
河南省地方鉄路 禹鄲線Henan Provincial Railway / Yudan Line 1997.1.4 |
レポート : 【 1997.1 : 二ノ宮 様 】 【 2009.9 】 【 2010.4 】 【 2010.9ー準備中 】 |
河南省地方鉄路(禹鄲線)に まだ C4型蒸気機関車が残っていた頃に、訪問されたことのある 二ノ宮 忠勝 様から、1997年当時の訪問レポートをお送りいただきました。 当時でさえ、C4型蒸気機関車の活躍する路線は 大変 珍しかったそうです。 貴重なレポートだけに、ご承諾をいただき 以下 掲載させていただくことに致しました。 *****
1997年 当時、許昌には 蒸気機関車の機関庫(機務段)があり、C4型蒸気機関車が配備されていました。 一方、近くには ディーゼル機関車用の別の機関庫も 整備され、東側(許昌-鄲城) だけでなく、西側(韓崗方面)でも 一部で ディーゼル化が 始まっている時期でした。 今回の訪問では、北京経由で 鄭州へ飛び、その日の夜に 車で許昌に入りました。 そして 翌日は、朝から 機関庫や許昌駅で撮影し、その後 西側の沿線へと 向かいました。 この日は、C4型蒸気機関車が 許昌-韓崗 間の貨物輸送(1日 5-6往復 石炭が主体)に活躍していて、また 韓崗から先の支線にも入線していました。 わずか1日だけの滞在でしたが、沿線で列車を牽引していた 3両、その他に 庫内で 白煙を上げていた 1両、検修中 1両、休車 1両、そして 廃車体 4両と、計10両に及ぶ C4型機関車を目にすることができ、今から思えば 夢のようなひと時を過ごすことができました。 |
まず最初に、許昌市内にあった C4型蒸気機関車の機関庫を訪れました。 「団結 TT-000」 と書かれた 独特の装飾プレートを付けた 4206号機が、煙を上げていました。 |
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上の写真の続きです(4206号機)。 河南省の冬は 朝の冷え込みが厳しく、機関車が動き始めると、水蒸気で 辺り一面が真っ白になりました。 |
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続いて、ディーゼル機関車 専用の機関庫を訪れました。 C4型蒸気機関車が煙を上げていた場所とは、別の場所であったと 記憶しています。 構内には 多くの機関車が並んでいて、今 すぐにでも 全線で無煙化ができそうに 見えました。 当時、許昌の東側では 無煙化が完了していましたが、西側(禹州・韓崗方面)で C4型蒸気機関車が活躍しているのが、不思議な位でした。 |
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しばらくすると、緑色のディーゼル機関車が戻ってきました(380-06号機)。 | ||
入口側から見た ディーゼル機関車の機関庫の様子です。 先ほどのディーゼル機関車の姿も見ることができます(380-06号機)。 |
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ディーゼル機関車の機関庫を出た先に、禹鄲線の許昌駅がありました。 駅の構内では、先ほど見かけた 4206号機が 入換作業を行なっていました。 |
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許昌を離れ 30 ㎞ ほど 西に行くと、褚河という駅がありました。 ここで 許昌方面からの貨物列車の到着シーンを撮りました(4213号機)。 |
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上の写真の続きです(先ほどの貨物列車は 後方左手に待避しています)。 今度は、褚河駅で 交換した 貨物列車が 眼の前を通過して行きました。 ナローと言えども、C4型蒸気機関車(42 t クラス)は 大きく、走行シーンは とても 迫力がありました。 ちなみに、ひと回り 小型の C2型蒸気機関車は 28 t クラス です。 |
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続いて訪れたのが、更に 20 km 程 西にある韓崗駅でした。 先ほど褚河駅で見かけた 貨物列車が、腕木式信号機を横に見ながら 構内へ進入します(4213号機)。 |
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こちらが 韓崗駅の構内です。 この駅の西端には 転車台があり、許昌-韓崗間では 機関車は 常に正面向きで 運転していました。 許昌に向けて出発する C4型蒸気機関車牽引の貨物列車を撮りました。 |
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一方、韓崗駅から先には 炭砿に向かう複数の支線がのびていて、この区間では C4型蒸気機関車による バック運転も 行なわれていました。 沿線には ご覧のような立派なコンクリート橋があり、撮影を楽しむことができました。 このように C4型蒸気機関車の最後の砦とも言える 禹鄲線でしたが、私達が訪問した翌年(1998年)の5月 をもって、全線 無煙化されてしまいました。 |