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略陽楊家坝砿業
Lueyang Yangjiaba Mining
2019.5.21
レポート : 【 2019.5 】
         
   
勉県のホテルに前泊し、朝から タクシーをチャーターし こちらにやってきました。

楊家坝砿業に関しては、凸型の電気機関車が活躍していることは 知っていましたが、事前に得られた情報が少なく また Google の衛星写真を見ても トンネル区間が多いため 不安でした。

なお 今回の案内と通訳は、西安の李小明さんに お願いしました。
  
   

 
 
  坑口のある 水泵站 に到着したのは 9時過ぎでした。

道路脇に車を停めて、立体交差している線路に上ってみると、凸型電気機関車の曳く空車列車が停まっていました(YK-1号機)。

YK というのは 砿山のある 楊家坝村と、選砿施設のある 硤口駅鎮 の 頭文字だそうです。
     
  上の写真の続きです(YK-1号機)。

構内には、先行の空車列車や 反対方向に向かう 砿石列車も停まっていましたが、これらの列車も 間もなく動き出しました。

砿石を載せているのは、黄色いボギータイプのグランビー砿車です。
     
  コンクリート製の屋根や椅子を備えた乗降場のプラットホームには、砿夫が利用する 人車列車が停まっていました。


 
     
  18人乗りの人車を10両近く連結した、プッシュプルの編成です。
     
  9時半になると、東側にあるトンネルを抜けて 後続の空車列車が到着しました(YK-2号機)。

なお こちらのトンネルポータルには、「一号隧道」 という表示があります。
     
  坑口の傍に建つ 水泵站 の駅舎です。 
     
  10時になると、今度は 坑口から 砿石列車が 姿を現しました(YK-6号機)。

ポータルには、815平硐と書かれています。
     
  続いて、坑口から シャットルカー(梭式砿車)2両を 間に挟んだプッシュプル編成が 出てきました。

坑内の掘削作業が 一区切りしたのでしょうか?

 
     
  水泵站には、ここで分岐して 北の方に向かう支線がありました。

この線路を辿って行くと、レンガ造りの車庫へと 至りました。

庫内にも、凸型機関車の姿が見えます。
 
     
  更に 車庫に近づこうとしたところ、停まっていた機関車が 急に走り出し、こちらへやってきました(YK-9号機)。
     
  水泵站を後に、次は更に 山奥にあるズリ捨て場を目指します。

途中の山道からは、先ほどの水泵站(奥)と車庫(手前)の様子を 見下ろすことができました。
     
  タクシーでは、未舗装の坂道を ズリ捨て場まで 登り切ることができず、最後の数百メートルは歩かざるをえませんでした。

ようやく 目の前に、ズリ捨て場が見えてきたところです。

崖の上には、機関車と シャットルカーが 停まっています。
     
  ズリ捨て線のヤードには、別の電気機関車も 停まっていました。

ただ 残念なことに 「ズリ捨て場は 危ないから」と、職員から 中に入ることを 制止されてしまいました。
     
  続いて 訪れたのは、水泵站と終点の選砿施設との間にある 797車站 です。

ここは 道路脇にあり、交換設備 があります。

また 砿石を降ろす簡易設備もありますが、最近は使用されていない様子でした。

11時20分、構内に 空車列車が 進入してきました(YK-6号機)。 
     
  15分後には、反対方向から 砿石列車が 通過して行きました(YK-8号機)。
     
  この軌道は 沿線にトンネルが多く、走行シーンが眺められる場所は ごく限られています。

797車站と選砿施設の間で 屋外を走る区間があるため、昼食後に ここを 訪れてみました。

13時過ぎに、空車列車が通過して行きました(YK-6号機)。
     
  3分後、続行の空車列車が 通過して行きました。
     
  13時25分になると、今度は 砿石列車が姿を現しました(YK-9号機)。


 
     
  最後に、終点の選砿施設を目指しましたが、こちらは 工場内ということもあって、中には入れてもらえませんでした。

そこで、到着した砿石列車を 門の外から撮ったのがこの写真です。

その後は、お世話になったタクシーと別れ、ここから 略陽へ向かう 路線バスに乗車しました。