訪問リスト >> 永安煤業 加福篩選廠 >> 2018.10

永安煤業 加福篩選廠
  Yongan Coal Mining / Jiafu Preparation Plant
2018.10.23
レポート : 【 2018.10 】
         
   
この日は、宿泊地の永安の街を起点に、永安煤業傘下の 炭砿施設 を 順番に巡るつもりでしたが、タクシーをチャーターして 最初に訪れた豊海砿は 既に操業を休止していました。

炭砿閉山のニュースが相次いでいる時期だけに 「果たして 次の加福は 操業しているのかな?」 と、不安に駆られての訪問となりました。

なお、今回の旅行は 知人のATさん、そしてガイドの 李卓珣さん に ご一緒いただいての 3人旅 です。   
 
   

 
  11時45分に 選炭施設(篩選廠)に到着したところ、構内では ちょうど 1台の機関車が 入換作業をしているところでした。

「おっ!まだ操業している」 と、思わず 声を上げてしまいました。

写真は、空車の編成を整えつつあるところです(7号機)。
     
  まず先に、選炭施設の周辺を 見て回りました。

施設の東側には、かつては加福砿へ向かう 軌道が のびていましたが、同砿の閉山(2013年)に伴い、途中で途切れ その先は 廃線となっていました。
     
  12時15分になると、先ほどの空車列車が 半羅山砿方面に向けて 出発していきました(7号機)。

私達も、先へ進むことにします。
     
  選砿施設から 1km 余り奥に進むと、坑口が見えてきました。

半羅山砿 以外に 砿東仔砿(2016年 閉山)の 石炭輸送にも 利用されてきた坑口です。

私達が到着したのは 12時40分頃でしたが、先ほどの空車列車の姿は、まだ見えません。

女性スタッフが乗る トロッコには、”山"(半羅山砿)、"加"(加福砿)などの文字が 溶接によって 記されていました。
 
     
  坑口の前に広がる構内は、エンドレス状になっています。

そして 側線には、電気機関車(休車?)が 並んで留置されていました。

かつて、多くの炭砿から石炭を搬入していた当時の繁忙ぶりが 想像できます。
     
  12時50分頃、ようやく空車列車が到着し、エンドレス状の構内を回り始めました(7号機)。

側線に留置された機関車と、今にも衝突しそうになりながらも、無事に 進んで行きます。

この区間を回ることで、選炭施設で 逆向きになった トロッコの編成を 元通りに戻すことができるのだと思われます(尤も 機関車は、更にもう1回 単機で回る必要があります)。
 
     
  面倒な 機回しが 一段落し、空車の編成を 坑口近くに移動させているところです。

これで 坑内に入る準備が完了です (7号機)。
     
  13時5分になると、坑口から 別の石炭列車が姿を現しました(15号機)。

待機していた 空車列車の運転士と 挨拶を交わすと、選炭施設の方に向けて 走り去って行きました、

 
     
  13時15分、空車列車が 坑内に入って行きました(7号機)。
     
  その後 半羅山砿を訪れた帰りに、再び 加福篩選廠の軌道に 立ち寄りました。

沿線で 30分 粘ったものの、目指す石炭列車は 姿を現しませんでした。

14時40分頃、撤収間際に撮ったのが この写真です。

なおこの場所からは 複線区間が見えていますが、全線が 複線はどうか については 未確認です。