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南雄棉土窝钨砿
 Nanxiong Miantuwo Tungsten Mine
2018.10.26
レポート : 【 2018.10 】
         
   
この日は、宿泊先の大余県(江西省)から、タクシーをチャーターして こちらへにやって来ました。

広東省の砿山訪問は初めてですが、Google の衛星写真を見る限り 古い建物が立ち並んでいて 面白そうでしたので、期待しての訪問です。

なお、今回の旅行は 知人のATさん、そしてガイドの 李卓珣さん に ご一緒いただいての 3人旅 です。
 
   

 
  道に迷いながらも ズリ捨て場へ辿り着いたのは14時頃のことでした。

この砿山のメインの軌道(上部軌道)は、目の前の石垣の上にあるはずです。

左手に見える 主選砿施設は規模も大きく、山道を登って行くことを 躊躇していたところ、手前の軌道(下部軌道)の方で、人の動きが見られました。

どうやら、施設から 列車が出てくる模様です。

 
     
  急いで 土手に登って 待ち受けていると、砿石を載せたナベトロの編成が 出てきました。

後ろで押しているのは、奇妙な形をした 小型の電気機関車です。
 
     
  先ほどの機関車を もっと近くで見るため、線路の傍で 戻りの列車を待ってみることにしました。

砿石を降ろし終えた 空車列車が 戻ってきたのは、14時半位でした。

機関車の屋根には、雨除けのためか、ゴムシートのようなものが載っています。

加えて 奇妙な段差があるため、中の運転士は いかにも窮屈そうです。
 
     
  空車列車が、主選砿施設の近くまで 戻ってきました。

改めてよく見ると、機関車は インサイドフレーム式です。

軌間が 600mm しかない動輪の 内側に 車体があるわけで、非常に小さな 機関車です(1.5 t タイプ)。

なお 運転士は、集電装置を上げ下げ することで、速度をコントロールしているようでした。
     
  上の写真の続きです。

施設のすぐ手前には ズリの積込口がありますが、列車は ここには停まらず、そのまま 奥へと 進んで行きます。

そして 選砿施設の中へ入って行き、一旦 姿が見えなくなりました。
 
     
  ところが 施設内の軌道は、急カーブを描いているらしく、間もなく 左手の方から 機関車が 顔を出しました。 

続いて 機関車は、微妙な 前進・後退 を繰り返し、ナベトロへの砿石の積込作業が行なわれて行きます。

なお 手前にも、同タイプの機関車が もう1台 停まっています。

こちらは 赤錆びていましたので 予備機かもしれません。
 
     
  やがて 砿石の積込が終わり、先ほど 進入した 右手の入口の方から 推進運転で 出てきました。




 
     
  ズリ捨て場の下からも、列車の通過シーンを 眺めることができます。

砿石列車は、この辺りで 速度を落とすことなく、推進運転で 走り抜けて行きました。





 
     
  下部軌道の終点には、規模の小さな 選砿施設がありました。

残念ながら 私達が 辿り着いたのは、既に 列車が引き返した後でした。




 
     
  続いて、主選砿施設の前にやってきました。

正面から見上げると、何段にもわたって古い建物が立ち並び 見応えがあります。

はるか 上の方に、上部軌道のナベトロが見えています。
 
でも、ここから 石段を登って行くのは 途中で咎められそうなので、 大きく迂回して 上部軌道に近づこう ということになりました。
     
  わかり難い山道を登って、15時過ぎに ようやく 上部軌道の坑口に辿り着きました。

坑口の周りは 作業場になっていて 賑やかです。

程なく 坑内から 砿石列車が 出てきましが、下部軌道とは 形態の異なる 電気機関車です(1号機)。
 
     
  わずか10分程で、先ほどの機関車が 今度は 空のトロッコを曳いて戻ってきました(1号機)。
     
  通過の際に、運転士さんが 笑顔で手を振ってくれました(1号機)。

この後 赣州行きの 長距離バスに乗らなければならず、16時頃までの短い滞在でしたが、充実した2時間を 過ごすことができました。