訪問リスト >> 阿里河森林鉄路
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阿里河森林鉄路
Alihe Forest Railway
2018.8.5
レポート :  【 2018.8 】
         
   
阿里河森林鉄路 で、蒸気機関車(C2型)の動態保存が行なわれている話は、以前から耳にしていて 気になっていたのですが、定期的に 走っているわけでもなく、詳細も把握できないなかで 訪問の機会を 作れずにいました。

前年に 海拉尓蒙西水泥を訪問した際に、ハイラルのガイドさん(白布仁 氏)に その話をしていたところ、最近になって 手配の目途が経ちそうだ という連絡をもらいました。

彼の話では、現在は 夏季限定(7-8月)で 団体客の乗車予約を受け付けており、とりあえず この時期に来れば、チャーターも可能 という話でした。

そのため、急遽 訪問することとし 8月4日に現地入りしてみたところ、翌日の午後に 団体の予約があり 1往復 走ることがわかりました。

一方 沿線の下見をしてみると、並行道路はあるものの 線路端との間を行き来するのは 無理なことがわかりました。

このため 車で追いかけながら撮るのは難しいと判断し、午前中に チャーター列車を走らせてもらうことにしました。
 
   

 
  朝 5時45分、奎源駅 近くの車庫へ出向いてみると、既に扉が開け放たれていました。

中では 蒸気機関車(C2型)が、わずかに煙を上げています。

隣には、レールバスの姿も見えます。
     
  30分ほど経つと、徐々に 罐の圧力が上がり、煙の勢いも増してきました(045号機)。



 
     
  車庫の隅には、使われなくなった 太行型ディーゼル機関車の姿が ありました(044号機)。

旧 阿里河森林鉄路では、9両の蒸機に加え 1両のディーゼル機関車を保有していたようなので、その車両ではないか と思われます。

職員によると 修理が必要らしく、走行するのは無理みたいです。
     
  6時45分、庫内が煙たくなってきたためか、機関車を 外に出して 準備作業が 続けられることになりました(045号機)。
     
  作業が 一区切り ついたところで、レールバスも 庫外へ 出してもらいました。

「相思号」 という名前は、新たに付けられたものですが、ガソリンエンジン を搭載している 古いレールバスだそうです。
 
     
  7時15分、いよいよ 発車です。

チャーター列車とはいえ、観光客は 起点の奎源駅 から乗車するのが原則らしく、車庫の引込線から本線に出た後は、一旦 推進運転で 奎源駅へと 向かいます。

写真 左手に見える軌道が、本線です(045号機)。



 
     
  7時25分、私達も 奎源駅にて 客車に乗り込みました(先客は関係者ばかり)。

1両目の客車は、内装も 元の雰囲気を残しつつ、整備されていました(01号車)。

座席のシートカバーには、何と シャネルのロゴが入っていました。

なお、もう1両の客車は ロングシートになっています。 
 
     
  7時35分、 1つ目の駅である 141工人隊駅 に到着しました。

駅の手前で下車し、プラットホームにて 待ち構えることにしました(045号機)。 
     
  この駅から先は、下車する場所を 機関士にタイムリーに伝えなければならないため(単なる言い訳?)、045号機の運転室に 同乗させてもらうことになりました。
     
  7時50分、2.5km 地点(奎源起点)で 下車し、少し先の開けた場所で 通過を待つことにしました(045号機)。

 
     
  7時55分、更に少し先で 下車し 後から迫ってくる列車を撮ったのが こちらです(045号機)。
     
  7時57分、列車に追いかけられながら 予定していた 場所 で 撮りました(045号機)。

その後、3.5km 地点から 再び 客車に乗せてもらいます。
 
     
  黒熊窩駅に到着したのは、8時5分頃でした。

駅の横にある 丘の中腹から 発車シーンを俯瞰してみました(045号機)。

ホームの横には、駅名にちなんで 熊の石像が 設置されています。

この後は、列車を待たせたまま 先へと歩きます。
 
     
  黒熊窩駅の約300m南側にも 少し開けたところがあります。

8時10分頃に ここを通り抜けて行きました(045号機)。

途中での撮影はここまでで、再び 客車に乗車しました。

この後、終点の 相思谷駅 では 機回しをせず、帰りは 推進運転で 戻って行きました。

奎源駅に 到着したのは、8時45分頃でした。
     
  この日は、午後に 2組の団体客の予約が 入っているらしく、昼から 列車を1往復走らせて 各団体に 片道づつ乗車させる予定だそうです。

時間が空いたため、近くで 朝昼兼用の食事を済ませながら、時間をつぶすことにしました。

その後 12時40分 頃に 奎源駅に戻ってみると、依然として 列車は待機中でした(045号機)。
 
     
  13時半になって、ようやく 1組目の団体客が 観光バスに乗って到着しました。

間もなく、彼らを乗せた列車が 奎源駅を発車して行きました(045号機)。
 
     
  一方、私達の方は、終点の相思谷駅 まで車で先回りして、到着を待ち受けることにしました。

列車は、40分ほど かかって 終点に姿を現しました(045号機)。
     
  団体客が ほぼ立ち去るのを待って、相思谷駅の構内を撮りました。

折り返す列車に 乗車予定の 2組目の団体客は 到着が遅れていて、発車時間が 何時になるか わからないそうです。

30分ほど 粘って待っていたのですが、新たな動きがないため、あきらめて ここ 相思谷景区を後にしました。


 
     
  その後 阿里河の街へ戻り、最後に 林業局 へ立ち寄ってから、夜行列車に乗車するため 駅へと向かいました。