訪問リスト >> 樺南森林鉄路 >> 2017.7 運行停止中 ◆ |
樺南森林鉄路 Huanan Forest Railway 2017.7.19 |
レポート : 【 2009.9-準備中 】 【 2011.4ー準備中 】 【 2017.7 運行停止中 】 【 2019.1 】 |
この日は 朝から 伊春市にある 伊春北方水泥を訪れたものの、「工場は5日前から操業を停止していて、石灰石列車は走らない」 と言われてしまいました。 このため 急遽 スケジュールを変更し、6年振りに 樺南森林鉄路(運行停止中)に 立ち寄ってみることにしました。 2012年に 運行を停止してしまった後、ネット上の書込みも少なく、現在は どうなっているのかと 気になっていました。 |
浩良河からは 列車で 一旦 佳木斯に行き、その先は バスで南下して 樺南に向かいました。 樺南の街中でバスを下車した後は、タクシーを捕まえて 機関庫に向かいますが、再開発により 辺りの 様子が一変していて 到着するまで 気づきませんでした。 何とか 車庫の入口へとやってくると、門は 閉ざされているものの、一見しただけでは 現役時代と あまり変わっていないように思われます。 |
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ところが 振り返ってみると、ビックリです。 林業局の真新しいアパートが、線路に迫るように林立し、景観が一変しています。 しかし、線路は 夏草に覆われることもなく 一直線にのびています。 今にも C2型蒸気機関車が走りだせそうな感じです(住民から 煙害の苦情が出るかもしれませんが・・)。 |
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機関庫の門が閉ざされていましたので、迂回して北側から中に 潜入しました(塀や建物が撤去されており 容易に入り込めました)。 先ほどの門の位置に立ち、内側を眺めてみました。 給水設備も、以前のまま 残っているようです。 |
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次に 気になる車庫へと向かいました。 入口に鍵がかかっていて 中には入れないもの と覚悟して訪問したのですが、なんと 扉は開け放たれており 拍子抜けです。 しかも 中には 整備スタッフの姿があり、レールバスの内装工事や塗装作業などを行なっています。 整備スタッフ や タクシー運転手の話では、樺南森林鉄路の 観光化を目指した復活プランは 決して 頓挫したわけではなく、ようやく 具体的に 進み始めているようです。 |
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庫内に 収容されている C2型蒸気機関車の姿も 垣間見ることができました。 041号機(左)、004号機(右奥)、011号機(右手前)と、番号不明機の 計4両です。 保存状態は 良好のようです。 |
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そのあと タクシー運転手に頼んで、機関庫から 3 km 余り先まで 線路沿いに 走ってもらいました。 確かに、枕木交換などの整備作業が、進められていることがわかります。 なお、観光用新線は もう少し先で分岐する予定ですが、そちらの工事については まだ未着工だそうです(タクシー運転手の話)。 |
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当初の予想と異なる 意外な成り行きに驚き、帰国後 改めて ネット情報を探して みました。 ① Tencent の 地図 : 左 旧線から分岐し、向陽山(Xiangyangshan)ダムを経て 七星砬子(Qixinglazi)に至る 観光新線が 既に 記載されています。早すぎ~ !! なお この地図では、旧線の終点は下樺(Xiahua)になっていて、その先 立新(Lixin)方面に向かう線路は描かれていませんね。 ② 樺南県幹部が樺南林業局と共同ですすめる観光開発プランについて 談話 を発表: 当面、向陽山ダムまで整備して観光事業を進めるという構想が紹介されています。 (2017.6.23 付) ③ 樺南林業局幹部が樺南県と共同ですすめる観光開発プランについて 言及: 今後 3-5年をかけて、1.七星砬子に向かう北線の整備(紅色旅游)、2.紅光までの復活(休閑観光游)、更には 3.勝利に至る線の整備(生態旅游)という大構想が 紹介されています。何という 大風呂敷!。 (2017.6.26 付) せめて 向陽山ダム までだけでも 構わないので、一日も 早く 整備を終えて 運行を始めて欲しいものです。 |