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鴻遠砿業 通天坪金砿 Hongyuan Mining / Tongtianping Gold Mine 2017.6.2 |
レポート : 【 2017.6 】 |
甘粛省の徽県というところに、小型のディーゼル機関車が活躍している金砿山がある という話を聞き、訪れてみることにしました。 この金砿山では 観光客の誘致を目指しているそうで、アクセス道路や観光施設の整備が進められつつありますが、ズリ捨て場や採砿区については 後回しというか 手つかずの状態だったのは 幸いでした。 西安から 来たガイドさん(商 建中 氏)とは、宝成線の徽県駅前で待ち合わせ、タクシーを使って 現地入りしました。 |
山道を30分 近く走ったところで、通天坪金砿のゲートに到着しました。 さすが 観光客の誘致を狙っているだけあって、ツルハシをかたどった 派手なモニュメント となっています。 砿山のゲートといえば 「果たして 中へ入れてくれるかな?」と 不安な場所ですが、こちらは 勝手が違いました。 |
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入場料(20元/人)を支払うと、ご覧のようなチケットを手渡され、中へと 入れてもらえました。 その後は タクシー運転手の案内で、車に乗ったまま 採砿区(金砿石を搬出している坑口)の方へと 向かいます。 |
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採砿区の少し手前に ズリ捨て場 があると言われ、立ち寄ってみることにしました。 山の斜面には ズリ捨て列車が停まっていますが、人の気配はありません。 |
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ナベトロを牽いて停まっているのは、小型のディーゼル機関車(3 t タイプ)です。 | ||
機関車から眺めた 前方のズリ捨て場の様子です。 多くのズリが、崖下へ投げ落とされていました。 |
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更に前方には、素掘りの坑口がありました。 入口には、注意事項や遵守事項を示した標識が 何枚も 吊り掲げられています。 |
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坑道の中からも、撮ってみました。
次は、いよいよ 採砿区の方へと向かいます。 |
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採砿区では、砿石列車の出入りが 頻繁に行われているそうです。 坑口(1880主平硐)付近で、砿石列車が出てくるのを待ち受けます。 間もなく ズリ捨て場に停車していたものと 同型のディーゼル機関車が、姿を現しました(3号機)。 |
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坑口を出た砿石列車は、ズリ捨て場の近くまでゆっくりと進んでから 停車しました(3号機)。 右側には、別の機関車やナベトロが並んでいました(5号機 他)。 |
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いよいよ ズリ捨て場の傍に やってきました(3号機)。 崖際を進む時は、運転手は 運転席を離れ 機関車の窓枠に しがみつきながら 運転操作を行ないます。 視界確保というよりも、万一の際(脱線や崖崩れによって起きる転落事故)に 備えて飛び降りることができるようにしているのでは?と 想像しました。 |
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停車すると、運転手 自ら ナベトロを 1両づつ ひっくり返し 砿石を崖下に投げ降ろします(3号機)。 なお 下にある 広場へは、砿石移送のトラックが乗り入れることができます。 |
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砿石を降ろし終えると、運転手は 再び窓枠に しがみついて、推進運転で 崖際を離れました。 その後、ようやく 機関車に乗り込むと、側線を使って 機回し作業を始めました(3号機)。 |
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空車列車の発車準備が 整い、走り始めます(3号機)。 | ||
坑口の手前で 一旦 列車が停まりました(3号機)。 運転手は 一旦下車し 事務所で入坑手続を済ませてから、坑内に 進入します。 目の前に カメラを構えた 我々が居るため、運転手は 同僚達から 冷やかされていました。 |
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採砿区の東の方に、使われなくなった ズリ捨て線の坑口があるため、見に行くことにしました。 まず 1箇所目です。 まだ 新しい坑口ですが、入口は セメント袋で塞がれています。 坑口からのびる 赤錆びた線路は、道路を横断して 木立ちの中へ続いています。 |
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線路をたどって行くと、使われなくなったズリ捨て場がありました。 | ||
更に 奥の坑口跡にも、足をのばしてみました。 こちらの坑口には、CJ-18型と思われる 小型のディーゼル機関車の廃車体が放置されていました。 |
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廃線跡は、林の奥に 続いています。 この先も かつては ズリ捨て場があったようです。 |
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徽県駅へと 戻る途中で、選砿施設の前を 通りました。 採掘された金砿石は、トラックで こちらに 運び込まれているそうです。 |