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北方銅業 胡家峪砿
Beifang Copper Industry / Hujiayu Mine
2016.10.11
レポート : 【 2016.10 】
         
   
こちらに ナローゲージの運搬軌道がある ということがわかったのは、Google の衛星写真を眺めていて 道路と窪地を横切る 高架橋を見つけたのが きっかけでした。

ただ 所在地の 山西省 垣曲県 というのは、高速鉄道の最寄駅(侯馬西)から 70 km ほど入ったところにあるだけに 訪問を躊躇していましたが、同じ 北方銅業傘下の 銅砿 が 近くにも 数ケ所 存在することがわかり、合せて訪れてみることにしました。

なお、現地への事前確認と案内は、西安の旅行社(康勇氏)に お願いしました。
 
   

 
  侯馬西駅前で タクシーを拾ったので 運転手も 現地事情には 不案内の様子でしたが、目印の
高架橋が見えた辺りで 停車してもらいました(坑口は左手に 選砿施設は右手に あるはずです)。

転落して 放置されたままになっている トロッコや 痛みの激しい橋脚を見ていると、軌道は 今でも使われているのか?と 気が気ではありません。

早速 高架橋に上がり レールが輝いているのを 見た時は、胸を撫でおろしました。
     
  坑口の近くへ行くと、マル爆 と描かれた黄色の有蓋車を繋いだ 電気機関車が 停まっていました。

作業中の職員によると、これは 爆薬列車で 今から 火薬を積込むそうです。

運転士は 運転席を離れると、火薬の正面に 貨車が停車するよう 少しずつ 列車を 前進させ始めました。

運転士が手にした金属棒は ビューゲルに 繋がっていて、これを 架線と接触させることで 思いどおりの位置まで 動かすようです。




 
     
  12時頃から 火薬の積込作業が 始まりました。
     
  なお、牽引する 電気機関車は 何号機なのか わかりませんでした。
     
  火薬を積み終えた 爆薬列車は、ゆっくり 坑口へ 向かい始めました。
     
  わずか15分程で、爆薬列車は 坑内へと 入って行きました。

作業を終えた職員の話から、「砿石列車は 選砿施設との間で 1日に 5往復 運行されている こと」や、「坑内から 次の砿石列車が出てくるのは、 1時間ほど 後らしい」 ということが わかってきました。

このため、一旦 坑口を離れ 近くで 昼食を済ませることにしました。

 
     
  13時過ぎに 先ほどの高架橋に 戻り、今度は 選砿施設の方へ向かって 歩き始めたところ、1台の電気機関車が停車しているのに 気が付きました(1号機)。

後になって、砿石列車を牽引するために 待機していたのだ ということがわかりました。
     
  500 m 位 先へ進んだ頃、後方から 砿石列車が 接近してきました。

先ほど見かけた 機関車には、運転士と助手とが 乗車しています(1号機)。
     
  上の写真の続きです(1号機)。

この辺りから先は、上り・下りの線路が しばらく 別々に 分かれて 敷設されています。

思っていた以上に 列車のスピードが遅いのと、内側の線路を 駆けていけば 近道になるため、先を急ぐことにしました。

 
     
  合流地点へ先回りして、砿石列車を 待ち受けることができました(1号機)。

しかし さすがに、この先は 走っても 列車には 追いつけませんでした。
     
  選砿施設の入口へ行くと、砿石列車は 既に到着し 機関車は 切り離された後でした。

機関車は 列車の後ろへ回るために、渡り線を通過して行きます。
     
  列車の後ろに到着した機関車は、トロッコと連結しないまま ゆっくりと 前に押し始めました(1号機)。
     
  機関車は、そのまま チップラーへと トロッコを押し込んでいきます(1号機)。
     
  上の写真の続きです(1号機)。

そろそろ 砿石を降ろし終える模様です。

折り返す空車列車を 撮るため、少し 戻って待つことにしました。
     
  14時前に、空車列車が やって来ました(1号機)。

空車列車では、機関車最前部に 助手が 乗車していました。

 
     
  上の写真の続きです(1号機)。

この辺りから 上り・下りの 線路が 分れて行きます。
 
右手奥には、かつての 選砿施設の廃屋が見えています。

なお、次の砿石列車が走るまで 随分と時間があるため、ここまでで 胡家峪砿を 離れることにしました。