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西山煤電 西銘砿 Xishan Coal & Electricity Power / Ximing Mine 2016.10.12 |
レポート : 【 2016.10 】 |
西銘砿には 600 m ほどの併用軌道風の線路があり パイプを輸送する列車が走っているという話を聞き、ぜひ見てみたいものだ と思っていたところ、意外に早く 出向く機会を作ることができました。 しかし、果たして そのような列車が毎日走るのか?また 何時頃走るのか? など 詳細については 不明のままでしたが、まずは 現地を訪れることにしました。 なお 今回は、太原市内で前泊し、朝から 地元在住の 武暁軍氏に 案内してもらいました。 また 西銘砿のナローゲージ および ケーブルカーに関する情報については、楊 雷鳥氏 に教えを請いました。 この場を借りて 厚くお礼申し上げます。 |
翌朝、タクシーに乗って 最初に訪れたのは、西側にある ヤードです。 ここには、実に 様々なタイプの車両の姿がありました。 入換作業を見ていると 時の経つのを忘れそうになりますが、今回は 先を急ぐことにします。 パイプ輸送列車が走っている という 併用軌道風線路 は、ここから 西の方へと 伸びているはずです。 |
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併用軌道風の線路は、山の斜面に沿って敷かれていました。 何時頃に 列車が通過するのか? 誰に聞いてもわかりません。 道端にて 待つこと およそ 30分、遂に その列車が 姿を現しました(13号機)。 フラットカーばかりの長い編成で、黒い樹脂製パイプをずらりと載せています。 列車のスピードは 遅く、付添いの職員達も 道路をのんびりと歩いています。 |
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機関車をアップで撮りました(13号機)。 | ||
終点近くで 列車が停車すると、職員達が パイプを留めていたチェーンを外し、 何と 次々と道路上に 降ろし始めました。 降ろしたパイプは、そのまま ゴロゴロと転がしては 道路脇に 無造作に 並べていきます。 扱い方を見ていて、これらの樹脂パイプが 坑内から運び出された不要品であることがわかりました。 |
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フラットカーには 太さの異なる樹脂管も 載っていますが、全てをここで 降ろすようです。 一方 ここまで 運んできた 運転手は、空になったフラットカーに腰を下ろすと 煙草を一服し始めました。 |
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やがて 荷降ろしを済ませた空車列車は、わずかに先へ進み、終点の資材置場に 到着しました(13号機)。 道路脇には、交換用の新しいステンレスパイプが 並んでいるので、この後 積込作業が始まる模様です。 でも この辺りは 線路が分岐しているだけで、機回し線がありません。 また トラックの出入りが多いためか、架線も張られていません。 そのため、集電用の竿を使っての 面倒な 機関車の付替作業が 始まりました。 |
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・まず フラットカーの片隅に穿たれた穴を利用して 機関車と 最寄りのフラットカーをチェーンで結びます。 ・機関車を 左手の資材置き場の方へ 数m 走らせると、空車の編成も フラットカー 1両分だけ 手前に進むことができます。 ・機関車を 再び 元の位置まで 数m バックさせてから、フラットカー側のチェーンを外します。 これらの作業を 1両分づつ 繰り返して行くのです。 |
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この調子では、積込作業が終わるのに 一体 何時間かかるか わかりません。 シビレを切らして ヤードの近くまで 戻って行くと、運良く 別の機関車が 停まっていました(15号機)。 この辺りも 資材置場の出入口があるため、所々 架線のない区間があります。 機関車を 走らせるために、集電用の竿の準備をしているところでした。 |
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間もなく 資材置場から 押し出されてきた トロッコを連結すると、竿を使って集電しながら ゆっくり 動き始めました(15号機)。 | ||
ヤードへ進入する直前で、列車は 道路を横断しなければなりません。 この辺りも 架線がなく 運転が難しいはずですが、下り勾配を利用しながら いとも簡単に 通過して行きました(15号機)。 |
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ヤードでは、他にも 坑内に搬入する資材を積んだ 列車が停まっていました(1号機)。 西側の軌道については、これにて 撮り納めです。 このあとは、小型の乗合バスを利用して ケーブルカーの山上の駅へと向かいます。 |
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山上の駅には、車両が停まっていました(No.1)。 念願のケーブルカーに乗って 山をくだることにしました。 |
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間もなく ケーブルカーの発車時間となりました。 中間地点で 上り と交換し、やがて 麓側の駅 に到着しました。 駅を出ると、建物の上の方に 東側の軌道(高架線)を仰ぎ見ることができました。 そこで 再び 駅に引き返し、プラットホームの奥にある階段を上がって 高架線へと 向かいます。 |
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線路脇の柵の外で しばらく待っていると、石炭列車が通過して行きました(17号機)。 こちらは、先程までの 西側の軌道 とは 電圧も 連結器も 異なる 電化軌道でした。 |
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高架線の先には 選炭施設や国鉄線への積替施設があり、石炭列車は ここで 石炭を降ろしているようです。 この後は、公交バスを利用して 市内へ戻りました。 |