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邢台砿業 東龐煤砿
Xingtai Mining / Dongpang Coal Mine
2016.10.13
レポート : 【 2016.10 】  【 2017.5 】
         
   
東龐煤砿のボタ山は 1kmほど離れた場所にあり、道路脇の電化軌道を使って ズリ捨て列車を運転している という情報を 中国のネット記事で読んだことがありました。

ズリ捨て列車となると、果たして頻繁に運行しているのか 定かではありませんでしたが、前日のうちに邢台に入り とりあえず朝から この炭砿を訪ねてみることにしました。

現地への案内は、前日に引き続き 太原の武暁軍氏にお願いしました。
 
   

 
  朝の9時過ぎに、東龐炭砿のズリ捨て線 出口に やってきました。

門扉の隙間から 構内を覗くと、洗濯を終えた守衛の職員が手を洗っているところでした。
     
  写真を撮るため、構内に入らせてもらえないか と頼んでみましたが 「列車は 間もなく戻ってくるけれど、構内での撮影はダメだよ」 と言われて、締め出されてしまいました。

ここは 火力発電所と隣接しているため、警備が厳しそうです。
     
  上の写真 左側の線路は、殆ど使われいない様子ですが、道を隔てて ズリ捨て場?へとつながっています。

面白そうですが、警備員の眼もあるため 中に入るのは 控えました。

一方、右側の線路は、門を出ると 道路に沿って ボタ山へと続いています。

 
     
  先ほどの話を頼りに 門の外で 待っていると、5分もしないうちに 空車列車が 姿を見せました(30号機)。

とても長い 空トロッコの編成です。
     
  その後は、待たせていたタクシーに乗って ボタ山を目指します。

この炭砿には 双子のボタ山があり、麓には 2本のインクラインに ズリを積み替えるための施設があります。

我々が到着したのは、ちょうど 34号機が その施設の外に顔を出していた時でした。
     
  こちらの施設では、ヤードの分岐点が 門の外側にあるため、機関車は 転線する度に 外に 出なくてはならないようです(34号機)。
     
  転線を終えた機関車が、右側の線路に 進入して行きます(34号機)。

一方、左側にも 別の列車が停まっています(33号機)。

 
     
  やがて 34号機の運転士は、右奥のチップラー小屋の前に並んだ空車編成と 連結作業を済ませました。

なお、このチップラー小屋で降ろされるズリは、北側のインクラインで運び上げられます。

一方 手前のチップラー小屋は、南側のインクラインと接続しています。
     
  9時20分になると、左側の線路に停まっていた空車列車が 動き始めました(33号機)。

こちらの線路も、背後に青い屋根が見えている 南側インクラインと接続していますが、上の写真のようなチップラー小屋は 見当たりません。


 
     
  33号機が曳いている トロッコも、他とは違う 底開き式の砿車です。

このタイプでしたら、チップラーが無くても 積替えができそうです。
     
  10時前には、最初に撮った 30号機 が ズリトロッコを曳いて やってきました。
     
  上の写真の続きです。

先ほどから 撮っているので、運転士が こちらを見て笑っていました(30号機)。
     
  更に待っていると、34号機が 空車列車を曳いて 通過して行きました。

以上 1時間余りの短い滞在でしたが、ズリ捨て列車の往来を 頻繁に見ることができました。