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広旺能源 唐家河煤砿
Tangjiahe Coal Mine
2016.5.27-28.前編
レポート :  【 2016.5.前編】   【 2016.5.後編 】  【 2017.3 】  【 2018.3 】
         
   
今回の訪中では、旺蒼県にある 広旺能源 傘下の 炭砿巡りをすることが 目的のひとつでした。

西安からの夜行列車を 広元で降りた後 バスで旺蒼へ行き、現地のホテルで ガイドさんと待ち合せました。

その日(27日)の午後、タクシーをチャーターして 最初に訪れたのが、唐家河煤砿の 終点(老井)でした。

新井-老井 間では、未舗装道路に 非電化の併用軌道が 敷設されていますが、列車が走る回数が少ないため、手初めに 情報を入手したいと考えてのことでいた。

終点付近では 炭砿の職員アパートが 線路脇に建っていて、外に居た 関係者と思しき 男性に 「列車は 何時頃に走るのか?」 と 尋ねてもらいました。

すると、ラッキーなことに この住民 こそが この併用軌道の運転士だそうで、「今日は休みだよ」 「明朝 8時から 俺が運転するよ」 と教えてくれました。

前編では その 非電化軌道(老井-新井 間)のレポートを、また 後編では 電化軌道(新井-選炭・積替施設 間)のレポートを お届けしたいと思います。

なお、案内は 成都の旅行社の張輝さんに お願いしました。
 
   

 
  前日、出会った運転士から 8時頃から 機関車が走ると教わったため、15分程 早く出向いたのですが、バッテリー機関車は 既に 動き始めていました。

おかみさん連中の見送りを受けて、職員アパートを出てきたところを 撮りました。
 
     
  いよいよ 併用軌道を走り始めました。

未舗装の併用軌道とあって、昨晩 降った雨のせいで 水溜りだらけ です。

機関車のスピードは遅いので、頑張って 追いかけることにします。

 
     
  途中で 道路とは別れ、しばらく進むと 空車のトロッコが停まっている側線に 停車しました。

ここで、空のトロッコを 連結します。
     
  連結作業が終わると、先ほど 通った区間へ 戻り始めました。

再び 併用軌道区間に 出てきたところです。
     
  空車のトロッコを 8両 牽引しています。
     
  職員住宅の前を通り過ぎて、老砿の入口まで やってきました。

このまま トロッコを施設内に 運び込むのかな と思っていましたが、違うようです。

門の外で、機関車を トロッコの後方へ付け替える作業を始めました。

この付近は 機回しが容易にできる 線路配置にはなっていないため、ワイヤロープを 使って 隣の側線の奥まで トロッコを 一旦導き入れました。

そのあとで、機関車が 手前に進むと 編成の後ろ側へ回ることができ、ようやく 連結できました。
 
     
  機関車の付け替えが 一段落した後、職員アパートの方へ 戻って来ました。

再び 併用軌道を 引き返すようです。
     
  線路は 途中(はじめに トロッコが停まっていた辺り)で 一旦 道路と離れますが、この辺りには かつては 石炭(またはズリ)を 降ろせる 簡易設備があった模様です。


 
     
  先へ 進むと、再び 道路と合流し 併用軌道区間に入ります。

列車は 未舗装の直線道路を、軽快に走り始めました。

一方 こちらは 走っては立ち止まり の繰り返しで、写真を撮るのも 大変です。


 
     
  遂に 息切れして、運転士に 「漫漫走!」 と声をかけました(若干 速度を落としてくれました)。
     
  お寺の脇も、通り抜けて行きます。

脇に立っているのは、通りがかりの 地元の人のようです。
     
  ようやく 新井近くの 資材置き場に 到着しました。

まだ 9時で 早いのですが 「本日の運転は ここまで!」 だそうです。

このあとは、新井から南に続く 電化区間を訪れます(後編に続きます)。