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広西貴塘 Guangxi Guitang Sugar 2015.8.12 |
レポート : 【 2015.8 】 |
南寧(広西壮族自治区の省都)で前泊したあと、前年に開通したばかりの高速鉄道を利用して 貴港にやって来ました。 目的は、広西貴糖という 製糖会社の専用線 の撮影です。 ここでは、原料のサトウキビの搬入はトラック輸送になったものの、工場で使用する石炭の輸送には、ナローゲージのディーゼル機関車が活躍している との情報を 得ていました。 なお、現地での通訳は 南寧のガイドさん(邵攀登氏)にお願いしました。 |
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貴港駅前で タクシーを拾い、地図を見せて、製糖工場から 出てきた軌道と クロスする地点(つまり踏切)まで、乗せてもらいました。 タクシーを下車し、まず 撮影したのが この写真です。 ところが、線路をよく見ると、レールが 光っていません(もしかすると 列車はあまり走らないのかな?)。 何となく、悪い予感がしてきました。 |
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線路沿いに 工場の方へ向かって行ったところ、「エエッ!」。 工場の門が 閉ざされていて、錆びついた 南京錠がかかっています。 |
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居合わせた守衛に 聞いてみたところ、石炭輸送は 1年位前に トラック輸送へ切り替えられ、石炭列車が走ることは なくなったのだそうです。 工場内の 車庫には、ディーゼル機関車が 3両 保管されているものの、今や 動くことはないとのことです。 「何とか 撮影したい!」 と、お願いしましたが、断られてしまい、留置された貨車だけを 門の隙間から 撮らせてもらえました。 なお、貴港市の再開発事業に伴い、この年末には 工場も 移転することが 決まっている そうです。 となると、この軌道も まもなく 廃線になるのでしょう。 |
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石炭列車は もう走らないのか!と、ガッカリ しましたが、折角 ここまで来ましたのだから と、線路を少し 歩いてみることに します。 製糖工場を出て、先ほどの踏切を過ぎた先には、立派な トラス橋が架かっていました。 地図を見ると、下を流れているのは 鯉魚江 という 川のようです。 |
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橋を渡って しばらく進んだ時、前方で 何やらエンジン音のようなものが 聞こえ始めました。 近づいて来たのは 軌道モーターカーでした。 風通しの良さそうな 3両連結の 編成で、沿線にある 物資倉庫の連絡用 だそうです。 |
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走り去って行くところを、後方から 撮りました。 ひと頃 流行した ”ぶらさがり健康機” を使っているみたいに見えて、体には 良さそうです。 |
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軌道モーターカーが 通り去ると、元の静けさが戻ってきました。 線路の両脇には 木々が 鬱蒼と茂っていて、この軌道の歴史を感じます。 |
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更に先には、別の トラス橋が ありました。 こちらは、太腿江 という川のようです。 その先に進んでいきましたところ、工場から 3km 位 歩いた 地点で、3輪タクシーに 出くわしました。 そろそろ 潮時か と考えて、 ここで 貴港の市街地に 引き上げることにしました。 |
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小回りの利く 3輪タクシーは、エアコンこそ 付いていませんが、 ありがたいことに こちらがお願いしなくても 街への近道である 線路脇の 細い道を 走ってくれました。 街の中に入って行くと、線路は 土に埋まったところが目立つようになり、既に使われていないことを 実感することができました。 露店が立ち並ぶ 賑やかな 街角がありましたので、車を停めてもらって 撮ったのが この写真です。 このあたりで、石炭列車が 走るシーンを 見てみたかったものです。 |
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昼食後、貴港駅近くの 国鉄線への積替施設 を訪れました。 しかし、ここも ゲートは 施錠されていて、中には入れませんでした。 そのため 早めに 駅近くのホテルへ引き上げることになり、汗を流してから 広州行の夜行列車に 乗り込みました。 |